2021年3月27日(土)に徳山高専・周南総合支援学校・徳山大学の共催で「支援機器製作セミナー特別企画 スピンオフ」をオンライン開催いたしました。講師にお招きしたのは「山ねこ工作室」(水戸市)の山本 肇先生、山本 淳子先生、「リスタート・トラベル(NPO申請中)」の森本 純子先生です。今回は29名の皆さんがご参加くださり、過去4回のセミナーで最も盛り上がった3つのテーマそれぞれの未来と共生について十分に時間を取って意見を出し合うことができました。
1つ目の「トイレ」では、腹圧が調整しにくい人も利用しやすい傾き調整可能な便座、多目的トイレ内で再度聞ける音声ガイド、利用者本人のスマホや音声による操作を受容できる設備等の案が出ました。外付けIoT等で技術的に解決可能な分野も多い反面、コストを含め普及面での課題が挙げられました。
2つ目のテーマ「食事」では、毎日の胃ろうの介護で腱鞘炎という1つの問題提起がなされ、ロボットを遠隔操作しケーキの飾りつけを行う試作機、傾け調整できるテーブルの開発、旅先でペースト食を作るのに使いやすい充電式ミキサーの紹介等がありました。同時に、コストを含む普及面での課題や、お役立ち情報の共有の難しさといった課題の提起もなされました。
3つ目のテーマ「情報取得」では、本当に必要な人に情報が届いていない具体例が紹介され、パンフレットを置くだけでなく必要な人が気づくための工夫、本セミナーのように様々な分野の人が参加する機会、各支援団体をつなぐ緩いアライアンス、SNSの活用、地域で役立つ情報発信、SNS利用を躊躇する人への情報提供、情報提供者側のスキルアップの機会等に関する提案がありました。
ご協力、ご参加くださった皆様に御礼申し上げます。
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